どでかいマグロの頭を解体して食べたらめちゃくちゃおいしかった

マグロの頭を手に入れたので、解体してほほ肉や脳天などを食べてみました。

結論からいうと、それはそれはとてもおいしかったです。
出刃包丁をお持ちの方は、マグロの頭を見つけたら財布が許せば即買いすることをおすすめします。

さばくのは結構大変ですが、その価値はあると断言します。

売れ残っていたマグロの頭

私は魚が好きすぎて、毎日のように魚をさばいては調理しています。

ある休日、いつものように家の近くのスーパーに鮮魚を求めて訪れてみると、見慣れない黒くて大きい物体が鮮魚コーナーに鎮座していました。

近寄ってみると、それは大きなマグロの頭でした。
直前までマグロの解体ショーをやっていたようで、頭の部分が売れ残っていたようです。

価格は1,500円。
少なく見積もっても5キロはありそうです。

マグロの頭なんてさばいたことがないので、一体この頭をどうやって解体してどこを食べればいいのか見当もつかず、この価格が高いのか安いのか分かりません。

ただ、なかなか買えるものではないことは確かなので、イチかバチか買ってみることにしました。

黒い宝石「クロマグロ」

こちらが買ってきたマグロの頭です。
シンクに置くとより大きさが際立ちました。こんな大きなものを解体するとなると手に余りそうで、買ったことを少し後悔してきます。

このフォルムと色合い、サイズを見ながらマグロの種類を調べてみると、クロマグロ(本鮪)のようです。
マグロの中でも高級なマグロで、黒い宝石とも呼ばれます。

こんな大きい魚が海中を泳いでいるなんて、ロマンがあります。

スーパーで見たときには、興奮してこれがどのマグロの頭なのか判断する余裕がなく買ってしまったのですが、クロマグロだとわかった瞬間、テンションがうなぎのぼりになりました。

我ながら現金なものです。

マグロの頭の可食部分と栄養素

さて、まずはどこが食べられるのかを知ることから始めます。

調べてみると、食べられる箇所は以下の部分のようです。

・脳天:マグロ1匹につき2本しか取れず、ツノトロとも呼ばれる
・ほほ肉:同じくマグロ1匹につき2枚しか取れない
・ほほ肉(裏):同じくマグロ1匹につき2枚しか取れない
・目玉:コラーゲンやDHAが豊富で栄養素たっぷり
・のど肉:なかなか手に入らない希少部位

ほとんどなじみのない部位の数々。
希少部位のオンパレードなので、果たしてどんな味がするのかとてもワクワクしてきます。

マグロの頭を解体する

食べられる部分は分かったものの、マグロの頭なんてはじめて解体するのでどうやったらいいのかさっぱりわかりません。

実は購入時にその不安を鮮魚コーナーのおじさんに伝えていました。

すると調理コーナーから解体のマニュアルを持ってきてくれたので、撮影させてもらいました。

画像のみですし、ここに載っている情報だけでは不十分に思えたので、以下の動画も参考にしました。


うまく解体できるか不安ですが、始めればなんとかなるでしょう。

いざ解体!

一通り解体の方法を頭に入れ、出刃包丁を入れます。

皮は固く、マグロの油でキッチンをベトベトにしながら苦労して解体しました。

かかった時間は1時間!
出刃包丁を使ったとはいえ力もいるので、かなり体力を消耗しました。

解体する際の注意点


マグロの解体にここまで時間がかかってしまった原因はいくつかあります。

まず前提として、マグロの解体には出刃包丁が必要です。
出刃包丁も使ったのですが、解体前に研ぐことをしていませんでした。

出刃包丁の刃をしっかり研いで、切れ味を良くしてあげるとかなり時間が短縮できるのではないかと思います。

また、今回は素手で解体してしまいましたが、軍手があると油で魚体がすべらずにスムーズに解体できそうです。

慣れない作業は怪我の元にもなるため、怪我の予防という意味でも軍手をつけて解体することをおすすめします。

マグロの頭を実食する

さて、解体したそれぞれのパーツを一番おいしそうな調理法で食べてみました。

脳天とほほ肉の刺身

基本的に鮮度のいい魚は刺身で食らうという信念があるので、脳天とほほ肉は刺身にしてみました。

上から、脳天、ほほ肉、ほほ肉(裏)になります。
とってもおいしそう!!
なんだか見た目からして魚ではないですよね。

これらが2皿分も取れました。

食べた結果、ほほ肉(裏)>ほほ肉>脳天の順でおいしかったです。

脳天は大トロよりも脂がのっていました。ただそんなに嫌な脂ではなく、しっかりとマグロの味がしていてとろける、まさに大トロを超える上質なトロという感じです。

ただ、「大トロはサシが多すぎてあまり好きでない」という人は苦手かもしれません。

そして、なによりもほほ肉が格別においしい。
特に裏側はもはや魚ではなくて陸上動物の肉です。
生姜と醤油で食べると馬肉と遜色ありません。

それはもうめちゃくちゃおいしかったです。いくらでもいけます。

マグロの目玉とのどは塩焼きに

マグロののどは半分に割って塩コショウを振ってグリルで焼きました。

これまた絶品で、ご飯がすすみます。

目玉も塩焼きにしていただきました。コラーゲンたっぷりでした。

たとえ倍の値段がしたとしても即買いするほどおすすすめ

スーパーでマグロの頭を見つけたときには買うのを躊躇していましたが、今となってはかなりお買い得だったことがはっきりと分かりました。

おそらくこれだけの量を普通に切り身で買ったとしたら、5,000円はくだらないのではないでしょうか。
たとえその値段がしたとしても満足できるマグロの頭でした。

ただ、時間がかかること、キッチンの掃除が脂で大変なことになることは覚悟しておいたほうがいいと思います。

その後スーパーでマグロの頭を見ることは今のところないのが残念ですが、もしまたいつか売られているようなことがあればまたチャレンジしたいと思います。

寄生虫アニサキスにもチャレンジしてみました:
スーパーで買った生サバをさばいて刺身で食べてみた(アニサキスこわい) | KAI note

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