料理上手な人になるには、アジを1匹捌けるようになればいい

まわりから料理が上手な人だと思われたい。
料理が上手になるためにはどうすればいいの?

という方に向けてお届けします。

結論としては、アジを一匹捌くことができれば料理上手な人になれます。
難しそうに見えて簡単、しかも一生モノのスキルです。

料理ができないどころではなかった過去

今では魚を捌かない期間が続くと禁断症状がでるほど料理が好きですし、上手なほうだと思います。

▼こちらに日々の魚料理の記録を載せています
KAI/Instagram

ですが、昔は料理ができないキャラでした。

炊飯器が使えない


九州の田舎から上京し、大学デビューを果たすべく格好つけていたときに、友達の家の鍋パーティーに誘われたことがありました。

「鍋パ」という大学生っぽい響きに意気揚々と参加するも、準備段階でお米を炊く担当に指名されてしまいます。

事前に料理の経験はないと伝えていたので、これは「炊飯器ならさすがに扱えるだろう」という配慮した上での担当指名だろうと捉え、炊飯器を使ったことがないとは言えず、承諾。

見事に水の分量を間違え、限りなく水っぽいお粥を炊いてしまいました。

それからというもの、事あるごとにご飯が炊けないことをいじられ、料理できないキャラとしての華々しい大学生活が始まったのでした。

かなり長い間いじられ続けていたので、無駄にしてしまったお米の怨念にも憑りつかれていたのでしょう。

魚を捌いて「料理ができるキャラ」に


その後にひょんなことから始めた趣味の魚突きで、いつのまにか獲った魚を自分で捌くようになりました。

そのことを何気なく友人に話すと、魚パーティーをすることに。
魚であれば捌けるので、友人たちの前で魚を捌いて刺身にしました。
その刺身がとてもおいしかったようで、ようやく汚名返上をすることができました。

ちなみに、当時は魚をおろして刺身にする以外の料理スキルは身に付けていませんでした。
しかしながら、その時から料理ができるキャラへとキャラ変更ができました。

料理が上手とはどういうこと?

前置きが長くなってしまいましたが、そもそも料理が上手とは一体どういうことなのでしょうか。

・味付けのセンスがいい
・テキパキと料理ができる
・盛り付けがきれい
・できあいのものでそれっぽい料理が作れる
・食材の活かし方を知っている
など、色々あると思います。

正直にいえば、これらすべてはすぐに身につくものではありません。
人によって好みも違うので料理初心者はおろか、料理ができる人でもこの条件を達成することはなかなか難しいと思います。

ただ、どれも共通していることがあります。

それは、
「料理が上手な人」というのは第三者からの評価である
ということです。

つまり、料理が上手になるには「料理が上手な人である」というまわりからの評価を得ればいいのです。

アジが捌ける⁼料理ができる


たとえば、目の前にアジを捌いて刺身にすることができる人がいたら、シンプルに「料理ができる人なんだな」と思うのではないでしょうか。

繰り返しますが、私自身、魚が捌けるようになってから「料理が上手じゃない」と言われたことは一度もありません。

また、捌くアジの状態が悪くなくきちんと捌くことができれば、アジの刺身がまずくなることはあり得ません
調理の過程で、調味料を使った味付けが必要ないからです。

むしろ、スーパーで買う刺身よりも格段においしいアジの刺身ができあがります
後ほど詳しく書きます。

魚を捌ける人は2割程度しかいない

こんなアンケート結果があります。

【魚をさばくことができる】では、『あてはまる(計)』は21.2%になりました。魚をキレイに食べることに自信がある人は半数であるものの、魚をさばけるという人は多くないようです。
マルハニチロ調べ さばけるオトコがモテる時代? 「魚を自分でさばける人はカッコいい」 女性の約8割が胸キュン

つまり大体10人いたら2人くらいしか魚を捌くことができないということです。

「さばける」というのがどこまでを指しているか分かりませんが、おそらく「三枚おろし」までしかできないという方も一定数含まれていそうなので、刺身の状態にまでできる人はもっと数が少ないと思います。

個人的には簡単なのでもっといてもいいのになあと思います。

捌けるようになる魚はアジがいい


魚といっても色々と種類がありますが、「料理上手な人」認定をされるために捌けるようになる魚はアジ一匹で十分だと思います。
それも刺身にするのがおすすめです。

その理由は以下です。

・知らない人はほとんどいない魚だから
・安くて捌くのが簡単なコスパ抜群の魚だから
・どこにでも売ってるから
・刺身は調理段階で味付け不要だから
・鮮度が悪くないかぎり、捌いて刺身にしたアジはまずくなりようがないから
詳しく説明します。

知らない人はほとんどいない魚だから

アジ(鯵)といえば、日本人なら誰もが知っている大衆魚の代表格です。

スーパーにも寿司屋にも、定食屋にもあるロングセラーかつ国民魚といっても過言ではないほどの知名度なので、「アジをさばくことができる」と言われたらその姿をイメージできる人がほとんどではないでしょうか。

安くて捌くのが簡単なコスパ抜群の魚だから

個人的に、アジは日本で食べる魚として一番コスパの良い魚だと思っています。
単純に旨味が濃くておいしいのにも関わらず、値段も安定的に安いです。

さらに一度覚えてしまえば簡単に捌くことのできる魚のひとつでもあります。

どこにでも売ってるから

業者しか入れない市場に行かなくても、近所のスーパーなどでも見つけやすい魚がアジだと思います。
しかも季節に関わらず安定して流通しているので、丸物でも一番手に入りやすい魚ではないでしょうか。

刺身は調理段階で味付け不要だから

刺身というとちょっと格式高い料理というイメージもあるかと思うのですが、調理法としてはシンプルです。

塩や砂糖、醬油などの調味料は基本的に使いませんよね。

捌いて食べやすいように切り身にするだけで完成する料理なので、たとえ味音痴の人であっても味付けで失敗することはありません

鮮度が悪くないかぎり、捌いて刺身にしたアジはまずくなりようがないから

スーパーなどで売っている、すでに刺身の状態になったアジを食べたこともあるかと思います。
その刺身パックの刺身より、その場で捌いて刺身にしたもののほうが格段においしいです。

理由は、刺身パックはすでに刺身の状態で空気に触れている時間が長いからです。

刺身は時間がたつと味が落ちる

魚の身は空気に触れると乾燥や酸化が始まります。
捌く前はどんなに鮮度が良かった魚でも、刺身にして切断面を空気に触れさせておくと旨味成分が減って味が落ちてしまいます。
長い時間空気に触れさせてしまえば、そのぶん味も落ちてしまいます。

特にアジは青魚ともいわれ、足の速い魚です。
やはり捌きたて、おろしたてが美味しいです。
(熟成という旨味成分を増やす方法もありますが、別の話なのでまたの機会に書きます)

もしよければ自分で捌いたアジの刺身とパックの刺身を食べ比べてみてください。
明らかな違いが分かると思います。

つまり、アジをきちんと捌くことができれば、一般的なスーパーや回転ずしなどよりおいしいアジの刺身を作ることができるのです。
一般的なお店で提供しているレベルを超す料理を作れる人に対して、「料理が上手な人ではない」と言えますか。

他にもアジをおすすめする理由がありますが、ここでは書ききれないので、よければ以下の記事にをどうぞ。

アジを捌けるようになったら料理に対して自信がつく


アジを一匹捌けるようになるだけで、料理のバリエーションが一気にぐっと増えます。

たとえば刺身にせずとも、三枚におろした状態で揚げればアジフライになるし、刺身を大葉や味噌などと合わせてたたけばなめろうになります。塩焼きでも三枚におろした状態で焼けば食べやすいです。

調理法のバリエーションが増えるだけでなく、アジを捌けるようになれば他の魚種にも気軽にチャレンジできます。
サンマやブリ、タイなど、一般的な魚の構造はアジとあまり変わらず、捌き方も基本は一緒だからです。

アジを捌くことができることで料理の裾野が広がり、料理に対する自信も付いてくるでしょう。

ということで、早速道具を揃えてアジを捌いてみましょう!

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