【アニサキス】サンマを食べたら病院で胃カメラを飲むことになった

この記事の内容
スーパーのサンマでアニサキス症にかかり、病院送りになって死ぬほど苦しんだ体験談です。
ついでにアニサキスを食べてアニサキスに胃壁を食べられた芸能人もまとめてみました。

寄生虫アニサキス

「アニサキス」という言葉をご存知でしょうか。
魚を捌いたり釣りが好きだったりする人にとっては聞きなれた5文字かもしれません。

単刀直入にいうと寄生虫です。
寄生虫といっても中には人にたいして害を及ぼさない優しい(?)寄生虫もいます。

しかしながらこのアニサキスという寄生虫は、知らずに飲み込んでしまうと胃に食らいつくこともある危険なヤツです。
胃に食いつかれたら、それはそれは激痛です。

(↑あまり気持ちの良い画像ではないので、覚悟のある人だけ画像をクリックしてみてください)

この記事を書いているKAIは無類の魚好きで、これまで数百種の魚を捌いてはいろいろな調理法で食べてきました。

普段から食中毒には気を付けていますが、時にはあたることもあります。

今回は人生で初めてアニサキスを食べて、アニサキスに(胃壁を)食べられてしまった体験談を、自らへの注意喚起も込めて記録しておこうと思います。

原因はサンマ


季節は秋でした。
秋といえば、サンマのおいしい季節です。

サンマは一般的に塩焼きや煮魚にするなど、火を通して調理されることが多いと思いますが、鮮度がよいものであれば刺身もとてもおいしいのです。

特に秋口の旬のサンマは、脂がのっていてかなりお酒が進みます。
KAIも好きな刺身のひとつです。

そんな好物のサンマが生の状態でスーパーに並ぶのが秋。

冷凍モノのサンマは、解凍すると身がぐずぐずになってしまうので、刺身として食べるなら生サンマがおすすめです。

ちなみに、生サンマは口の先が黄色くなっているものが鮮度のよい証拠になります。

その時も近くのスーパーで生サンマを見つけたので、意気揚々と捌いて刺身でいただきました。

それはもう美味でした。

身がプリプリで、醤油をはじくほどの脂がのっていて、もっとたくさん買っておけばよかったと後悔したくらいでした。

お酒も進み、ほろ酔い気分と多幸感に包まれながら、午前1時ころに床に就きました。

異変発生


なにやらお腹に違和感があり目が覚めました。
時計を見るとまだ午前6時前。

その日は土曜日で仕事も休みだったので、二度寝を試みます。
しかしながら、痛みはないものの、なんだか気持ち悪くて二度寝ができません。

布団の上でなんとなくゴロゴロしているうちに、どんどんお腹が痛くなってきました。

最初は生モノにあたったかなと思い、トイレに駆け込んで下痢がおさまるのを待っていました。

しかし、いっこうにおさまる気配がありません。

それどころか汗が噴き出し、吐き気も催してきました。
寒気も感じてきたので、熱を測ってみると38度超え。

KAI

(もしやあいつか……。)

アニサキスがサンマにも潜むこともあることは知っていたので、この時点で細長いうねうねしたアニサキスの姿が思い浮かびました。

正直にいうと、このときはあのアニサキスにあたったという嬉しさと、この痛みがいつまで続くのかという不安が半々でした。

しかし、時間が経つごとに症状は悪化していきます。
特にお腹の痛さが尋常じゃありません。

キリキリと痛み、本当にアニサキスが胃壁に噛みついているようなイメージが脳裏に浮かびます。

これはもはや嬉しいとかいってる場合じゃなくなってきました。

痛すぎて久しぶりに泣いてしまいました。

小学生の時に、足を4針くらい縫うケガをしたときですら泣かない強い子だと、自分では思っていました。
ですが、アニサキスにはまったく耐えることができませんでした。

病院へ


痛みにもだえながら近くの病院を調べると、幸いにして朝イチでやっている病院があったのですぐに準備して開院と同時に駆け込みました。

その時点で、お腹に違和感をもってから3時間弱くらい経っていましたが、おさまる気配はまだ見えません。

病院で受付をすませ、涙を流しながら待合室で待ちました。
あまりの痛さに声にならない声でうめいていたので、他の患者さんの迷惑だったと思います。

朝イチだったからか、すぐに先生に見てもらうことができました。
症状を改めて伝えると、やはりアニサキスの可能性が高い、ということでした。

ドクター

アニサキスを取り除くので、すぐに胃カメラを飲んでもらいます。

ということなので、ベッドに横たわり、看護師さんに付き添われながら胃カメラを飲みました。

胃カメラで摘出⁉


胃カメラを飲むのも人生初だったのですが、異物感がすごくて胃カメラを飲みながら我慢できず吐いてしまいました。

胃カメラでアニサキスを見つけるつもりが、なかなか見つからず、長い間胃カメラを飲んだままの状態が続きました。

お腹は痛いし胃カメラ中にも吐くし嘔吐物を看護婦さんに拭いてもらうのが申し訳ないしで、痛みと情けなさで涙が止まりません

結局、胃カメラでアニサキスは見つからず、先生の

ドクター

いったん胃カメラは終わりましょう

という声が聞こえたときはこの痛みがまだ続くのか、と思い絶望を感じました。

その後

結局アニサキスは見つからず、薬を処方してもらい、痛みと熱でフラフラしながら帰宅。

アニサキスは見つかりませんでしたが、先生いわく、症状的にはアニサキスで間違いなさそうとのことでした。

その後しばらくは痛みもありましたが、いつのまにか寝てしまい、次起きたときには腹痛は治っていました。

もしかすると胃カメラを飲んだ時に吐き出してしまったのかもしれません。

もしくは、アニサキスは体内でも1週間程度は生き続けるようなので、もともと弱っていたアニサキスを食べたのかもしれません。

いずれにしろ熱も翌朝には引いており、昨日のつらさが噓のようでした。

アニサキス症とは


ここまで、とてもつらい経験を書きましたが、改めてアニサキス症にかかると本当に大変です。

アニサキスはサバイカにいることで有名ですが、その他にもタラハマチなど多くの魚種に寄生します。

魚が生きている間は、内臓に寄生していることが多いそうですが、宿主である魚が死ぬと、内臓から身の方に移動してきます。

それらを気付かずに生きたまま接種してしまうと、胃や腸に噛みつかれるということです。

アニサキス症にかかったらアニサキスが死ぬのを待つか、体外に出すかのどちらかで治療します。

アニサキスは加熱と冷凍で死ぬ


いくら旬のサンマの刺身がおいしいからといって、ひんぱんにアニサキス症にかかっていたら体がもちません。

あんなにつらい思いをしなくてもいいように、アニサキスが疑われるものは以下の方法で対策ができます。

・70度以上で加熱する
・マイナス20度以下で24時間以上冷凍する
・薄く切って目視で取り除く

これで生きたまま摂取することはなくなります。
アニサキス自体は食べても害はないようです)

巷では「アニサキスは傷つくすぐに死ぬのでよく噛んで食べる」という説もあるようですが、実際にやってみたところ、あまり現実的ではないと思います。

こんな芸能人もアニサキスに食べられていた

アニサキスにかかって本当に苦しかったので、他にこの苦しみを経験した人はいないか調べてみました。

渡辺直美さん


2017年にアニサキスに食べられた渡辺直美さん。
この方も病院で泣いたようです。
親近感。

庄司智春さん

「品川庄司」の庄司さん。
なんと胃から8匹もアニサキスが見つかったそうです。
1匹でもつらいのに8匹って……。

山里亮太さん

「南海キャンディーズ」の山里さん。

何かが中に入って、胃袋をつかんでいるような苦しさ。一寸法師にやられた鬼の気持ちが分かった

とのこと。
言いたいこと、わかります。

他にも、故森繫久彌さん東国原英夫さんなどが被害にあっていました。

アニサキスに苦しめられた同士として、今後テレビなどでこの方たちを見たら優しい目になりそうです。

(アニサキスがいそうな魚を自分で捌くときは特に)刺身を食べるときは、十分食中毒に気を付けたいですね。

あんなにつらい体験はもうこりごりです。

あれだけ痛さを感じさせるアニサキスってどんな口をしているんだろう、と思い調べたらとてもショッキングな画像(リンク先は自己責任で)が出てきました。

怖すぎて夢に出てきそうなので、しばらく徹夜です。

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