魚をさばくときに必須な4つの道具と役立つ9つのアイテム

趣味で毎日魚介類をさばいています。
はじめはなかなか思うようにさばけませんでしたが、今では使う道具のおかげもあり、基本的な魚であれば難なくさばくことができます。

私が魚をさばくときに常備している、役に立つ道具たちを紹介します。

基本の道具

まな板

料理の基本、まな板。
魚を捌くことに慣れていない人には木製のまな板がおすすめです。

木製のまな板はプラスチックのまな板と違って、濡らすと適度に水分を保ってくれて、魚の滑り止めにもなります。また、素材が柔らかいので包丁の刃こぼれなども起こりにくく長持ちしますし、手が疲れにくいと感じます。

私はひのきのまな板を使っています。まな板を部屋干ししておくと、ひのきの香りが部屋に充満していい気分になります。

まな板は厚みのあるものを選ぶことで、しっかりと緩衝材の役目も果たしてくれます。使ったあとはしっかり洗い、最後に熱湯消毒して風通しの良いところに立てておくと、菌の繁殖を防げます。

包丁

私は出刃包丁と刺身包丁の2種を主に使います。
大型の魚や骨の硬い魚をさばくときには出刃包丁は必須ですし、刺身包丁は身崩れなくきれいに引くために使います。

ただ、これらの包丁の素材は鋼が多く、セラミックなどの包丁と違って錆びやすいので、管理をしっかり行わないと切れ味が悪くなります。
使ったあとは刃の部分に食用油をコーティングしましょう。

キッチンペーパー

魚をおいしくたべるためには下処理の段階で内臓や血合いをしっかり洗うことや、こまめにまな板や包丁の水気を切ることが大事です。

そのため何度もキッチンペーパーを使う機会がありますので、すぐ手に取れる位置に置いておくことをおすすめします。

 

また、魚の切り身やサクを保存するときには、キッチンペーパーに包んでその上からサランラップで包んで保存します。

ウロコ取り

ウロコごと食べる調理法もありますが、たいていの場合は下処理の段階でウロコを取ります。
ウロコは飛び散るのが問題点ですが、魚体に水を流しながらゆっくり取るとあまり飛び散らない気がします。

ウロコ取りを使っても多少は取り残しが発生しますので、ある程度取ったら腹や背の端の方は包丁で撫でるように取ります。

最悪ない場合はペットボトルのフタでも代用できます。

必須ではないけれどあると役に立つ道具

キッチンバサミ

魚の鋭いトゲやヒレを切る時に使います。

ピチットシート

吸水効果が高くて感動します。
魚の余分な水分を吸い取り、旨味成分を凝縮してくれるので、魚本来の甘みや旨味が味わえます。

このシートに包んで一晩冷蔵庫に保管するだけで一夜干しと同じくらい脱水効果があります(一晩だと少し長いかもしれません)。

一度使ったらやみつきになります。よりおいしく魚を食べたいならおすすめです。

まぐロール

こちらも魚のサクなどを包んでおくと鮮度を保つことができる優れものです。
素材もしっかりしているので、キッチンペーパーの上位互換のようなイメージです。

私は少し値段の高い魚をサクにして冷蔵保存するときや、冷凍した切り身を解凍する時に使います。

小骨抜き

大抵の魚には背骨からつながる小骨があります。

魚のサイズが小さければ小骨を抜かずにそのまま食べられますが、骨の硬い魚やある程度大きなサイズの魚になると小骨は食べられません。

そんな時に役立つのがこの小骨抜きです。包丁で小骨が埋まっている部分を身ごと削り取る方法もあるので必須ではないかもしれませんが、歩留まりを少しでもよくするためにも用意しておくと役立ちます。

歯ブラシ

地味に役立つのが歯ブラシです。
頭を落として、内臓をとったあとに血合いを洗う時に重宝します。

歯ブラシを使うと血合いがしっかり取れてきれいになるので気持ちがいいです。

柔らかいタイプだとすぐに毛先が丸くなってしまうので、毛の固いタイプを選ぶといいです。
衛生的な問題もあるので、使い捨ての歯ブラシを使って毎回新しいものを使うのもおすすめです。

においとりソープ

魚をさばくとどうしても気になるのが生臭さ。石鹸で洗ってもしつこく残ってしまいます。
そんなときに役に立つのがこのアイテム。この金属の塊をもって石鹸のように水で洗うだけでかなり匂いが取れます。

においとりソープで手を水洗いしたあとに石鹸を使うとほぼ生臭さは消えますのでおすすめです。

新聞紙

新聞紙も地味に役立ちます。
新聞紙には防臭効果があるので、とりあえず内臓とエラだけ取ったあとに保存するときは必ず腹に新聞紙を詰めて保存します。吸水効果もあり生臭さも抑えてくれるので一石二鳥です。

また、三枚におろしたあとの半身を一時的に新聞紙の上に置いておいたり、塩水処理をしたあとに水気を切るときなど、多様な使い方ができます。

軍手

トゲのある魚や鋭いヒレを持つ魚を扱うときなど、軍手があると安心です。
画像のように表側はゴムで裏側は布のタイプだと、手のひらを隙間なく守りつつ、手袋の中に水がたまらないので安心です。

たわし

魚や貝の表面を洗って汚れを落としたり、まな板を洗う時に使います。
特に頭や内臓を落としたあとはまな板に魚の血がこびりつくので、それをたわしでごしごし洗うと、その後の作業で身に生臭さや汚れがつかずおいしくたべることができます。

魚は正しい処理をすればお店よりも断然おいしい

魚をさばくようになって感動したことのひとつに、処理の仕方でおいしさに天と地ほどの差があるということです。

もちろん鮮度や魚そのものの性質によるものは前提としてありますが、正しい処理をすればスーパーで買う調理済みの製品だったり、お店で提供されるものよりもはるかにおいしいものができあがります。

最近は鮮度の良い丸物の魚がスーパーに並ぶことも増えてきましたので、ぜひ魚さばきを試しておいしく食べてほしいです。

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